木製アンティーク看板について

木製アンティーク看板について

小さなお店から事業所、企業、ビル、果ては個人の住宅に至るまで、すべての建築物には看板が存在します。看板はその建築物の顔とも呼ぶべき存在であり、特に個人で営む店舗などにおいては、雰囲気を象徴するために重要なファクターとなります。

 

では、なぜ看板には木製のアンティークの物がよく使用されるのでしょうか。そもそもアンティークとはなんなのでしょうか。アンティークとは、日本語訳では骨董品、古美術品、もしくは古い物、と訳されます。
特に細かい定義は存在しないものの、100年以上経過したものに対してはアンティークと呼ばれ、50年ほどの物はヴィンテージと呼ばれるのです。

 

木製アンティーク看板の最大の魅力は、長い年月によって変化した色合いや質感でしょう。この色合いばかりは若木で作製された看板では、到底真似できるものではありません。なぜなら、塗料が木に馴染むまでには時間がかかりますし、表面の加工の仕方はもちろん塗料の成分も現在と過去では全く違いますし、長い年月をかけて太陽光や気温、湿度など様々な環境にさらされたからこそ発生する化学変化が経年によってもたらされるのであるからです。この長い長い年月を積み重ねた看板から漂う哀愁に思いを馳せ、ゆったりとした時間を感じさせてくれるところにアンティークの人気があるのでしょう。

 

一言でアンティーク看板と言っても値段は様々です。安価なものには造りの雑なものや、経年により破損したものなども存在しますし、それはそれでまた1つの魅力ではありますが、やはり完成された品で尚且つ手間暇かけて作製された物は大変高価です。また、看板として完成しておらず、古木として存在するだけでも状態によって金額はそれなりになりますし、古木の加工の難しさを鑑みると加工料金も高くなるでしょう。また、作製当時に流行した木の種類であったり字体であったりと年代による芸術的な価値も付加されるので、一概に価値を見出すのは難しいでしょう。

 

ただ、それを評価するのはあくまでも売り手と買い手との同意なだけであるため、よほど有名な作者や有名な品でない限り、価値のつけ方は様々です。ですから、ご自身が気に入ったものであればそれは価値のあるものであり、気に入らないものであればそれはただの木製看板です。つけられている価格はあくまでも目安であり、本当の価値はその看板を飾り、その看板が人を集められるかどうかにあります。

 

より良いアンティーク看板と出会うためには、ご自身のスタンスや目的をはっきりとさせ、安いものならば高く見せられる雰囲気を、高いものならばさらに価値がプラスされるような雰囲気を作り出せるようにご自身の感覚を研ぎ澄ましましょう。